単身赴任の独り言 in the jet君'S Kitchen

地元大阪に、愛する妻と二人の息子を残して単身赴任も12年目。基本は、拙い料理のレシピの覚書です。Kitchenでの作業中に一人呟く、料理にまつわるあれこれ、日常の何気ない事、愛する妻とのやり取りや、昔の思い出など「うだ話」も公開してます。

豚バラ肉のハリハリ鍋♬ 関西風、庶民の味は目頭が熱くなるわ( ゚Д゚)

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大阪ミナミ千日前の鯨料理店「徳家」が発祥と言われるはりはり鍋。
鯨肉は日本において、太古の昔から慣れ親しんだ食材だが、昭和になってからは冷凍・輸送技術の発達により、安価で市場に供給されるようになった。
大阪の庶民にとって財布に優しく栄養価も高い鯨肉のはりはり鍋が人気にならないはずは無い。
裕福ではなかった幼少期の我が家も例にたがわず、冬場の鍋料理ははりはり鍋が多かった。それでも「鯨の肉」だったらまだしも、「オバケ」や「コロ」が殆ど。
オバケは、黒い皮付きの皮下脂肪。コロは、脂肪から鯨油を抜いた搾りかすだ。
水菜にかさましするため、大根やニンジンの皮を薄細く切ったものも入ってた。
だがそれも、1980年頃までの話。1960年代後半からは、各水域で捕獲制限が拡大し、1988年の商業捕鯨全面中止になってからは、高級品となった鯨肉は市場から姿を消した。
以降は豚肉などを代用にしたはりはり鍋が広まった。
今では大阪人でもはりはり鍋は、本来鯨料理であることを知らない人も多い。

本物のハリハリ鍋を食べたのは大人になってから。結婚前の妻と二人「徳家」で。。。
2019年、三十数年ぶりに商業捕鯨が再開された年の7月に、店は暖簾を下ろしたと聞いた。

 

 

ということでレシピです。

 

鯨の鳴き声って、すさまじい大声で吠えるよね、ホエールだけに。。。

 

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調理時間:約1時間半
材料費 :300円前後

材 料 (1人分)
 水       500ml
 鰹の削り節   10g
 出汁昆布    5g
 酒       大さじ1
 みりん     大さじ1
 淡口醤油    大さじ2
 なるとの塩   一つまみ
 豚バラ薄切り肉 100g
 水菜      4株
 大根      100g
 人参      50g
 七味唐辛子   適量

作り方

1

 

土鍋に出汁昆布を入れて1時間以上放置。

 

2

 

土鍋を火にかけ沸騰したら火を止めて出汁昆布を取り出す。

 

3

鰹の削り節を加えて15分ほど放置した後、弱火にかけて3分ほど煮立たせてから鰹の削り節を取り出す。

 

4

 

水菜は6cm長さに切り、大根と人参は皮のまま長めの薄切りにする。ピーラーがあれば便利ですね。

 

5

豚バラ薄切り肉は半分の長さに切る。

 

6

 

別の鍋に大根と人参と被るくらいの水(分量外)を入れて中火にかけ、2分間ほど煮立たせてザルに引き揚げておく。

 

7

 

残ったお湯に豚バラ薄切り肉を入れて火を止め、サッと茹でる。

 

8

 

土鍋の出汁に酒、みりん、淡口醤油、なるとの塩を入れて中火にかけ、煮立ったら大根、人参、豚バラ肉を加える。

 

9

 

水菜を加えてサッと火を通せば出来上がり。
器に汁ごと取り分け、七味唐辛子をふって頂きます。

 

 

おまけ

〆は、焼いた切り餅を器に入れ、鍋つゆ、柚子の皮、煮えた水菜と一緒に頂きました。