豚バラ肉野菜炒め☆カレー味噌の風味が斬新?
漫画家「東海林さだお」、名前は知らない人でも、作品は誰もが一度くらいは目にしている筈だ。本人も自分の画風を”ヘタウマ”と言う通り、登場人物の”ほんわかした”表情が魅力的だ。
代表作は、映画にもなった「サラリーマン専科」や、新聞の4コマ漫画の長期連載記録「アサッテ君」など、社会派漫画を得意としている。
戦後、企業戦士とも言われて久しい、高度経済成長期のサラリーマンの転勤にまつわるお話。単身赴任が決まり、一人暮らしに困らないようにと、炊事・洗濯・掃除の特訓が始まる。厳しい特訓を受けるのは、実は妻だったというのがオチ。家事分担が話題になる昨今、別の一面もまた面白い。
一方、エッセイストとしての別の顔も持ち合わせている。特に、食をテーマとしたイラスト付きコラム「あれも食いたいこれも食いたい」。何本かのショートコラムをまとめて文庫本として刊行されている「〇〇の丸かじり」。「タコの丸かじり」「キャベツの丸かじり」・・・・ 確か40冊近くはあった筈だ。
中でも私の好きなのは「マツタケの丸かじり」。30編以上のショートコラム。その中の一つを以下抜粋する。
カップ焼きそばはインチキくさい食べものだ。「焼く」と称していながら「煮て」いる。フタをして三分たったら流しのところへ持って行って、カドの「湯出口」から湯を捨てると、そうですね。3秒ほどたったころ、ステンレスの流しが突然、「ベコッ」と言う。必ず「ベコッ」と言う。深夜の、誰もいない、うす暗い台所の、この突然の「ベコッ」は、毎度のことながらドキッとする。と同時に、秋の夜の寂寥感が急に深まる。この「ベコッ」を、ぜひ俳句の季語に入れたい。
秋深し 隣は「ベコッ」とする人ぞ なんてのはどうだろうか。
何と、切れ味鋭いコラムだろう。私の独り言の「うだ話」も 1%でもいいからこの鋭さがあればなぁ~
この「マツタケの丸かじり」に登場する”味噌カレー”「ありそうでなく、気がつきそうで気がつかなかった」味噌とカレーの組み合わせ。
と言うことで、レシピです。
調理時間:15分
材料費 :300円
材 料 (1人分)
豚バラ薄切り肉(3cm長さ) 100g
ピーマン 1個
赤黄パプリカ 各1/8個
もやし 100g
たまねぎ 1/8個
S&B塩こしょう 少々
サラダ油 小さじ1
目玉焼き 卵1個分
~合わせ調味料~
合わせ味噌 大さじ1
カレー粉 小さじ1
酒 大さじ1
チューブ入りニンニク 3cm
粉末鶏がらスープ 小さじ1/2
作り方
1
ボウルに合わせ調味料の材料を全て投入し、よく混ぜ合わせておく。
2
ピーマン、赤黄パプリカはワタと種を取って、繊維に直角に3mm幅の細切り。
玉ねぎも繊維に直角に1cm幅に切っておく。
3
フライパンを中火にかけ、サラダオイルを引いて豚バラ肉を炒める。
4
豚肉の色が全体的に白っぽく変わるまで炒める。
5
ピーマン、赤黄パプリカ、もやしを投入して炒める。
6
もやしが、しんなりしたら合わせ調味料を投入。
7
全体に馴染むまで炒めたら皿に盛り付ける。
8
別のフライパンで作った目玉焼きを載せれば出来上がり。
あとがき
やっぱりカレー粉の個性は強烈!味噌は完敗だ。
味噌は、隠し味に徹するのであればこれもありかと。。。