ハートカクテル『にんじんでブルースが吹けた日々』のビーフシチュー
ブルース好きの父から譲り受けたトランペットは、大学を卒業する時に売って、彼女の指輪に替わった。
住み慣れた街を出て、彼女と暮らすアパートは電車が通るたびに揺れる。21回目の誕生日に彼女と彼女の友人が、私のために料理を作ってくれた。
シーフードサラダとビーフシチュー。奮発した赤ワインの1/5が揺れるころ、友人が「トランペット、聞きたいな」
「今、修理中なんだ。。。」
「な~んだ、残念」
「チョット、待ってて。。」と使い残しのにんじんに目をやり、即興で穴をあけて作ったサックスでブルースを吹いた。
それから1か月、別れた彼女から電話。
「指輪、返すわ」
「捨ててくれ」
更に3か月して、彼女と会うことになった。
彼女の指にはリングは無かったが、差し出した小包はあの時のトランペット。
ということでレシピです。
調理時間:約40分
材料費 :300円前後
材 料 (1人分)
野菜屑 適量
水 300ml
酒 大さじ1
にんじん 2cm
じゃがいも(小) 1個
小蕪 1個
芽キャベツ 1個
マッシュルーム 1個
牛ロース肉(2cm厚) 135g
ヒマラヤピンクソルト 少々
黒胡椒 少々
牛脂(肉屋で頂く奴) 1袋
赤ワイン 大さじ1
オーネのフォンドボー 1袋
トマトケチャップ 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
バター 10g
薄力粉 大さじ2
生クリーム 少々
ラディッシュ 1個
作り方
1
冷凍庫に貯めてあった野菜屑。(にんじんの皮、カリフラワーの芯、玉ねぎの外皮、キャベツの芯などなど)
小鍋に水と、浸りきらないくらいの野菜屑と酒を入れて、火にかける。
落し蓋代わりにザルを載せて15分ほど煮出してベジブロスを取る。
2
ザルで濾して200mlあれば十分。
3
にんじんは、皮を剥いて1cm幅の輪切り、じゃがいもと小蕪は四つ割り、芽キャベツとマッシュルームは二つ割りにする。
グリルプレートに載せて、魚焼きグリルで焦げ目が付くくらいまで焼く。
4
常温に置いてあった牛肉をキッチンペーパーでしっかり拭いて、両面にヒマラヤピンクソルトと黒胡椒を振っておく。
5
フライパンに牛脂を溶かし、牛ロース肉を中火でしっかり焼く。
毎回書いてるかもしれないが、牛脂は平たく延ばしてから冷凍しておくと便利!
6
両面に焼き目がついたら、赤ワインでフランベする。
7
電気圧力鍋に牛肉とベジブロス、フォンドボー(オーネ)、トマトケチャップ、ウスターソースを加えて、加圧15分でスイッチON!
8
空いたフライパンにバター5gと薄力粉大さじ1を加えて火にかけて炒める。
ルーっぽくなったら更に、バター5gと薄力粉大さじ1を加えて炒める。
9
この位茶色くなるまで炒めたらOK!
加圧が終わった圧力鍋の蓋を外してスイッチON!
ルーを少しずつ加えてとろみを付ける。
10
皿に牛肉を置き、ソースをかけて焼いた野菜を並べる。
生クリームを回しかけ、薄くスライスしたラディッシュを散らせば出来上がり。
あとがき
オーネのフォンドボーが鍵ですね(*^^)v