炊飯器で出来る!!ローストポーク☆バルサミコソース
近所のスーパーで、100gが148円で並んでいたので思わず手に取った豚ももの塊肉。
鶏むね肉同様、パサつきがちなもも肉は、低温調理がお勧めだ。
本日の低温調理レシピで使うのは、
①炊飯器の保温機能
通常、食事時間に合わせて炊き上がる。5合炊いて、4合はすぐに冷凍するので保温機能は使わないが、一般的な電気炊飯器の保温温度は70℃~73℃くらい。低温調理には丁度いい。
②熱量保存の法則
中学生の理科レベルの知識。「低温物質の吸収熱は高温物体の放出熱に等しい」
・温度の高い物体と低い物体を接触させると、必ず高い方から低い方へと熱が移動する。その逆は無い。(=熱伝導)
・接触させてしばらく時間が経つと、2つの物体の温度は等しくなり、熱移動が無くなる。(=熱平衡状態)
・この時、高温物体が放出した熱量と、低温物体が得た熱量は等しくなる。(=熱量の保存)
③一次方程式
中学生の算数レベルの知識。まだわかっていない数( 未知数)を含み、その未知数が特定の値をとるときだけに成立する等式。この特定の値を解または根といい。解や根を求めることを方程式を解く、という。
④勘
要は、炊飯器にお湯を入れて、もも肉を沈め、保温スイッチをON!
あとは、何分間かほったらかすだけ。
条件1:保温機能のある炊飯器が必要。
条件2:もも肉がきちんと漬かる量のお湯が必要。
条件3:お湯の温度は、60℃~70℃にしておく必要がある。
条件4:完全に火を通したいけど、しっとり感も残る絶妙の調理時間が必要。
先ずはお湯の量。ザっと1000mlあれば十分みたいだ。(勘です)
お湯の温度は、熱湯(100℃)に水を足して調整する。室温が25℃くらいだから汲み置いた水も25℃くらいだろう。(勘です)
熱湯と水、半々でいいんじゃね?(勘です)ということで試してみる。
熱湯500mlと水500mlを混ぜると、熱湯から水へ熱量が移動して均一な温度(X℃)になる。
熱湯が失った熱量Aは、500[ml] ×(100ーX)[℃]
水が得た熱量Bは、500[ml] ×(Xー25)[℃]
A=B だから、 500(100-X)=500(X-25)
両辺を500で割って、展開すると、 100-X=X-25
左辺にXを纏めると、 -2X=-125 X-62.5
62.5℃ ばっちりじゃない?
あとは調理時間。 ここは勘に頼って。。。
と言う訳で、レシピです。
調理時間:2時間
材料費 :500円前後(3人分)
材 料 (3人分)
豚もも塊肉 400g
なるとの塩 4g
黒胡椒 適量
ニンニク(スライス) 1片
サラダ油 大さじ2
熱湯 500ml
水 500ml
バルサミコ酢 25ml
赤ワイン 25ml
砂糖 大さじ
バター 5g
作り方
1
豚もも肉の余分な脂を取り除き、キッチンペーパーで水分を拭き取っておく。
2
なるとの塩(肉の1%重量)と黒胡椒を全体に塗し、常温に1時間程置く。
3
フライパンにサラダ油とニンニクを入れて中火にかける。
ニンニクが色づいたら取り出しておく。
4
豚もも肉の全面を焼く。
5
立てるようにして、6面しっかり焼き色がつくまで焼く。
6
もも肉の上にニンニクを置いて、ラップできっちり包む。
ビニール袋に入れてしっかり口を縛り、密閉袋に入れて空気を抜く。
7
炊飯器に熱湯と水を入れて、豚もも肉を投入。
小皿を重し代わりに置いて、豚もも肉を沈めておく。
炊飯器を保温状態にして1時間放置。
8
豚もも肉は粗熱を取る。
バルサミコ酢は、カルディで購入。
9
空いたフライパンに、バルサミコ酢、バター、赤ワイン、砂糖を入れて火にかけ、1/5くらいになるまで煮詰める。
10
豚もも肉を5mm幅に切り、バルサミコソースを回しかければ出来上がり。
あとがき
難しい火加減は炊飯器にお任せ。。。
時間は、もも肉の形によっても変わるけど、1時間で大丈夫みたい(*^^)v
バルサミコ酢のコクと程よい酸味と優しい甘味の基本のバルサミコソースです。
醤油や蜂蜜でアレンジしてもOK!